福島の海 2018「Ⅴ」

●5月1日アワビ、ウニ試験操業開始「質の良さ、昨年以上」

いわき市漁協は1日、いわき沿岸部で今季のアワビとウニの試験操業を始めました。
アワビ漁は勿来と四倉を除く9地区で始まりました。
薄磯地区ではウニ漁も同時に行われ、アワビ28個、ウニ約25㎏を採りました。(同日放射性物質検査では、漁獲物全て検出限界値未満でした。)
特産であるウニの貝焼きの入札(沼の内魚市場)も同日行われました。1個当たりの最高額4,510円で取引されました。
*ウニ漁は7月まで、アワビ漁は9月まで操業予定です。

●主要品目の出荷可能にスズキなど解除、残り7品目

水揚げされるスズキ、シロメバル、キツネメバルの出荷制限を解除しました。
出荷制限商品がこの3品を差引いて残り7品目となりました。この3品はいずれも漁獲金額が大きく、待ちに待った解除です。
スズキとシロメバルは常磐物として人気を集めるヒラメなどとともに漁獲金額が1億円を超えており、漁業者の大きな収入源でした

●相馬原釜尾浜海水浴場8年ぶり海開きへ

相馬市は24日、7月21日の再開を正式決定しました。8月19日までで開設時間は午前9時~午後4時まで、周辺の駐車場を無料で開放します。相馬市の青壮年団体で組織する実行委員会は「そうま浜祭り」を開き、「浜に活気を取り戻したい。相馬の海で泳いだことが無い子供に海に来て欲しい」とイベントを計画しています。

●イオンモール小名浜6月15日オープン

いわき市小名浜に整備してきた「イオンモールいわき小名浜」は6月15日午前9時にグランドオープンします。130店のテナントが出店、年間来店客数は700万人を見込んでいます。地元小名浜で揚がったカツオ等を当日販売するほか、本県のブランド牛肉などを扱い、高品質な本県産品などをアピールしていきます。

●アワビの稚貝放流

本県沖で行われているアワビの稚貝放流事業が5月14日浜道りの各地で始まりました。いわき市で漁業者に稚貝が引き渡され、放流が行われました。いわきの11地区、相双の5地区で約3㎝の稚貝約6万2千個の放流を計画しています。

●アニサキスとは?

アニサキスは通常、海洋ほ乳類(クジラなど)の体内に生息しています。そこで成虫となり、産卵をし、フンと共に海中へと卵が拡散されます。この拡散した卵をオキアミ(プランクトンの一種)などがエサとして取込み、そのオキアミをエサとする中型、大型の魚類や海洋ほ乳類に取込むことで成長をしていきます。この食物連鎖の中で一部ヒトに生食で食べられる魚類(イカ・サバ・カツオ・マグロ・サンマ等)にも取込まれ、そこに寄生したものが人間の体内に入ってきます。日本は古くから魚を生で食べる習慣があるため、アニサキスの寄生するリスクは他に比べて比較的高い国と考えられます。年間2,000~3,000人程度の被害者が出ていますが、近年は増加傾向にあるようです。

*正露丸の効能?

正露丸は主に食あたりや下痢に効くというお薬で古くから利用されています。主成分(木クレオソート・オウバク・カンゾウ・陳皮末・ケイヒ)のうち木クレオソートが、最も重要な有効成分となります。(木クレオソートは殺菌作用にすぐれ、食中毒の際に古くから利用されてきました。)
◎正露丸の発売元の大幸薬品の実験データー。
(正露丸1粒を水で溶解させた液にアニサキスを入れ活動状況を観察する。)
・溶解液
活動停止時間
・指標(水のみ)
1時間以上動き続ける
・20mlの水で溶解
26分25秒で活動停止
・10mlの水で溶解
4分6秒で活動停止
・5mlの水で溶解
3分3秒で活動停止
(濃度依存的にアニサキスの活動停止時間に明らかな短縮が見られたことが分かる。)
*アニサキス症に対する、この木クレオソートの活用方法は、大幸薬品から2010年に特許が出願されています。(将来正露丸の効能効果に、アニサキス症が追記されることもそう遠くはないと思います。)

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